大田区子ども文教委員会行政視察 第2日

2日目の訪問先は山形市です。

山形市は、さんさんプラン(少人数学級)についての視察と山形大学とのフレンドシップ事業についての説明を頂きました。

面積は381.58㎢(大田区59.46㎢・6倍強)

人口は253923人(大田区694834人・約3分の1)

世帯数は96770世帯・平均すると一世帯に2.6人(大田区348659世帯・平均で一世帯に2人)

 

山形大学とのフレンドシップ事業

山形市総合学習センターと山形大学が連携し「フレンドシップ事業」と「おもしろ実験教室」を実施しているそうです。

フレンドシップ事業は、山形大学教育学部との連携講座で平成23年度で12年目を迎えるそうです。

内容は、スポーツや社会見学、調理実習、秋季・冬季の合宿など多岐にわたっております。

これは参加している12人がすべて大学4年生で、大学の単位としても認められているそうです。

おもしろ実験教室は、1年間で8回の講座で対象者が小学生から中学生までなどで講座ごとに対象学年が分かれております。

毎回抽選を実施するほどの人気があるので、当日来られなかった子どもたちにも同内容の出前講座も実施されているそうです。

講師を務めるのは大学2年生が8人、3年生が2人(平成23年度)でOBの大学院生が参加することもあるそうです。また、すべて学生が運営をしており、実験の1週間前には一度予行をしているとのことでした。

大田区でも

スクールサポーター事業は、平成17年から山形県教育委員会と山形大学地域教育文化学部が協定し行っている支援活動です。

市内の小中学校の希望を聞き、①通常学級での個に応じた学習指導支援②特別支援学級での個に応じた学習指導支援③保健室や特別支援で学習する児童・生徒の学習指導支援④実技等を伴う教科での学習指導支援⑤その他の学習や諸活動への支援の5つに分かれます。

希望者が大変多く人気の事業です。

小学校37校では希望人数100人に対し派遣人数は67人、中学校15校では希望人数22人に対し派遣人数は11人であったそうです。

このように多くの学校からスクールサポーターたる学生の要望が多く集まっているが、学生の移動距離の問題もあり大学や駅から近い学校には集まりやすいが、反対の場合には集まりにくいなどの課題もある。しかし、多くのニーズがあるということは今後大田区においても検討するべきだと思います。

次に少人数学級制度です。

山形市では、小中学校全学年で33人以下の少人数学級編成を実施している。

1学級の人数は、小学校1年生は18~33人、小学校2年生から中学校3年生は21~33人とする。これにより小学校1年生で、学年単学級で36~40人の場合は2学級にし、34~35人の場合は1学級のまま非常勤講師を配置するとしている。

資料として配布されたものは下記のページあります。

http://www.pref.yamagata.jp/ou/kyoiku/700012/syouninzu2.html

 

また、山形市役所は屋上で太陽光発電を行っておりました。ここは展望台も兼ねており、市内が一望できました。

 

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その後、この少人数学級を実施している山形市立東小学校に視察に行きました。

この学校で前記のさんさんプラン(33人学級)でクラス編成を行っているので、普通教室15、特別支援教室2で行っている。国の基準であれば普通教室が12となります。

この校舎建て替え事業には約23億1800万円でした。学校には普通教室が18あるので、まだ増員は可能です。

この学校は改築を行う際に、

    体育館の上に発電量50kWhの太陽光パネルを設置して発電を実施。

    私有林の活用として、腰壁、天井などに木材を多く配置すること。

    雨水を貯めてトイレの洗浄水として利用をしているとのことでした。

 

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見て頂ければわかるように木のぬくもりが暖かく感じられる校舎です。

また、間仕切りが少ないので開放的な空間となっています。

メリットとして圧迫感がなく開放感のあるつくりと隣の教室の先生がいつも近くにいることから学級崩壊になる恐れが少ないことなどが挙げられます。デメリットとしては、隣の教室の声が聞こえやすいことです。とくに音楽の授業を隣の教室で行われると声が聞こえないそうです。

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机と椅子は可動式で体格に合わせてサイズ変更が可能です。

 

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きれいな理科室

 

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また、山形市の認可保育所の延長保育は200円(大田区400円)、一か月は2500円(大田区0円から5000円までと収入と預ける回数別)です。

今の大田区の現状を考えるとちょうどよい水準であると思いました。

 

午後は山形県郷土館である「文翔館」を見に行きました。

ここは国指定重要文化財「旧県庁舎および県議会議事堂」ですが、資料的にはあまり十分だとは思えませんでした。また作りも薄く、解説も少ないなど中途半端なだったのでもったいないと思いました。

その後、長井市に向かいました。

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