大田区議会海外親善訪問調査 4

12月13日は、朝にCASA語学学校に行きました。

 

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団員でロッテさんと鶴見さんに挨拶

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ここは大田区の子供たちがお世話になっているところで、ここを中心にドイツの子供たちとの交流や見学などを段取ってくれました。

ここで通訳の鶴見アキさんとロッテさんに会いました。概要説明を頂いた後、子供たちの見学先を視察しに向かいました。

 

 

最初に訪れたのは、メルセデスベンツの工場です。

 

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ベンツはドイツを代表する自動車メーカーです。ブレーメンにある工場はドイツで第二位の規模とのことでした。

工場案内のビデオを見た後、生産ラインの見学をしました。

私は大田区の小学校を卒業しましたが、小学生の時に日産自動車追浜工場を見学したことがあり、雰囲気もよく似ておりました。12000人が雇用され、3交代で働いているそうです。

工場見学の中で大森区議から工場の生産工程におけるアーク溶接時の光線の基準が違うことに気付かれて指摘がありました。

このように日本と基準の違いを検討していくことにも現場での経験が生きてくると思いました。

 

今回課題だと思ったのは、この工場で子供たちはベンツの社員の方の説明と売店での買い物しかしていないとのことでした。

工場の見学には原則16歳以上もしくは実父母と一緒に行くことが必要であるとのことからです。

教育委員会にはプログラムの変更もしくは改善するように伝えました。

 

 

次に、フォッケ博物館に行きました。

 

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このフォッケ博物館は芸術を中心とした博物館です。絵画や刀、家の構造様式の説明などが中心となっており、見る者の目を楽しませる興味深い内容でした。

ただ、大田区の中学生はまだ世界史を本格的に学ぶ前であることなどを考えると、ドイツの歴史がわかる博物館の方がより有用であると思いました。

私は依然メキシコに行ったことがありますが、そこの博物館にはメキシコのマヤ文明以降の歴史が書かれた大きな絵がありました。

そういったものがあると一緒に行った生徒同士で歴史について学びあうことができると思いました。

次回は、そういった点を改善の材料にすべきであると思います。

 

 

次にマルティンホフに行きました。

ここは障害者の福祉作業所です。

 

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通所されている障害者の方は月2~3万円程度の報償金を受けているそうです。

年金受給までの18歳から65歳までの方が作業をされております。

この工場の多くはメルセデスベンツからの仕事となっております。

施設までの通所は、3分の1は公共交通機関、3分の1は自転車・徒歩、3分の1は送迎バスとなっているそうです。

施設内に体育館があり、午前中はリハビリに、午後はスポーツの時間、午後5時以降は地元地域の方々に開放しているそうです。

 

 

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この施設を卒業されるのは全体の5%で、基本的には定年までここにいることになるそうです。

現在、福祉行政に変化があり、45年間仕事をした人は65歳で終わりですが、そうではない人は67歳までに変更されることが検討されております。

障害者にはここでの報償金のほかに州からの障害者手当が出ており、また州で経営することにより赤字にならないようにしているそうです。また寄付を基金にして働いている人へと活用もされているそうです。

作業所は460人が働いていて、160人がスタッフやグループリーダーとなってそうです。

障害者は1800人でそのうちの400人をグループリーダーにしているそうです。

障害者は10年前より知的障害と精神障害を分けずに一緒に働いているそうです。

日本における多くの障害者施設は障害者を分けての施設を運営しているのが現状です。

これは障害をまたがると目が届きにくいと考えられているからです。

少なくともブレーメンでこの方式が採用されておりますので、専門家の意見を伺い大田区にも転用できるか検討を進めたいと思います。

 

 

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