大田区子ども文教委員会行政視察 第1日
大田区議会子ども文教委員会では平成23年8月29日から31日まで山形県東根市、山形市、長井市の行政視察に行きました。
東京駅に集合し山形新幹線で、さくらんぼ東根駅へ向かいました。
山形新幹線は単線併用なので福島を越えると速度も遅くなるといったものです。
東根市役所にて議会事務局長、健康福祉部子育て健康課長などと概況についての説明を受けました。
東根市の土田正剛市長は4期目13年目で、市長就任後にJRと交渉し「さくらんぼ東根駅」と命名させたそうで、日本で唯一くだものの名前がついている駅だそうです。
東根市は中央区と友好都市を結んでおり、交流を行っているそうです。
面積は207.17㎢(大田区59.46㎢・3倍強)
人口は46661人(大田区694834人・約15分の1)
世帯数は15397世帯・平均すると一世帯に3人(大田区348659世帯・平均で一世帯に2人)
雪は1m程度しか積もらない住みよい街で、山形県で唯一人口増加をしている街とのことです。しかし、農村部は過疎化して、都市住民が増えるという日本全体の構図には変わりがないそうです。
また、工業団地の整備も行い、分譲率は95%強と素晴らしい状況です。
そして東根市が全国的に注目されているのが、市役所東側に1ヘクタールの土地に総合保健福祉センター(さくらんぼタントクルセンター・以下タントクルセンター)の建設です。
タントクルセンターは、予算2000万円で一か月プレオープン中イベントをし続けることにより知名度向上に努めたそうです。
その中に子どもたちが遊べる屋内施設として、「遊びセンターけやきホール」を作りました。
平日は300~400人、休日は1000人以上で平日は市内の子ども、休日は市外からの利用や遠足にも使われているそうです。
6年間で延べ200万人、月平均28000人という驚異的な入場者です。人口比で毎月60%となり、多くの方々に愛されている施設だと思います。
世田谷区のプレーパーク事業(区立公園の一部を利用した冒険遊び場)をモデルにしているそうなので、近々に視察に行きたいと思います。
子どもたちが落書きができるようになっている巨大なホワイトボード
このタントクルセンターの中に、
① 子育て支援エリアとして、
一時保育室や乳児保育室などの保育所を設置。また、屋内施設のけやきホールを設置。
② 保健エリアとして、
保険センターで調理実習や栄養指導を実施。
③ 医療エリアとして
休日診療所を地元医師会と連携し設置。
④ 共有エリアとして
502人収容の大ホールを設置。
この施設建設の総事業費は33億4千万円でした。内訳は、地域総合整備事業債や国庫補助金、一般財源として3億円×3年などです。
また、ランニングコストは、タントクルセンターの管理運営費用として約3300万円、維持管理事業費として約5800万円合わせて約9100万円となっております。
ランニングコストを入場者数で割ると一人270円となり、大田区において比較する際の参考資料となります。
また、東根市は今後屋外施設の建設も検討しているそうです。
大田区には屋外施設の平和島フィールドアスレチックがあり、別のブログで検討もしたいと思っております。
今回の東根市の視察によって子どもたちの遊び場整備に対して改めて関心を持ち、再検討するきっかけになりました。
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