モトスミ・ブレーメン通り商店街(川崎市中原区)視察報告

平成23年11月14日(月)18~21時に視察および懇談を行いました。 大田区では今年から「大田区中学校生徒海外派遣」事業の都市にブレーメン市に選定致しました。 来月に大田区議会ではブレーメンなどを視察するため、交流の有るブレーメン通り商店街に10月の視察に続き、お話を聞かせて頂きました。     1 概 要  ブレーメン市のロイドパサージュ商店街と友好提携を結び、今年で20周年を迎えたモトスミ・ブレーメン通り商店街を視察し、商店街のコミュニティセンターにて、伊藤博理事長及び山田一之前理事長(現相談役)からブレーメン市との交流や行政との関わりなどについての話を伺った。    2 内 容 (1)なぜ「ブレーメン」なのか    昭和60年に中小企業庁よりコミュニティマート策定事業(無利息貸付を行う)モデル商店街として指定され、昭和63年コミュニティセンターを開設。「中世ヨーロッパ風の商店街」をコンセプトに「商店街モール化事業」を進め、平成元年にモール化工事完成。 「ブレーメン」の名称は、「中世ヨーロッパ、親しみのあるグリム童話、モトスミがなくてもわかる商店街」などのコンセプトをもとに商店街理事会で話し合いを重ねた結果、平成2年に「元住吉西口商店街」から「モトスミ・ブレーメン通り商店街振興組合」に名称変更した。   (2)ロイドパサージュ商店街との交流    「ブレーメン通り」という名称を決定したときに、「勝手にブレーメンの名称を使ってよいのか」ということで、当時のブレーメン駐日代表部の佐野岸男氏(JETRO出身)を通して、平成2年にブレーメン経済振興公社のシュメデケ総裁が来日した際に「名称無断使用」を謝罪し、翌年ブレーメン市を訪問し正式に使用許可を得た。    それがきっかけで、佐野氏が平成3年にブレーメンに新しく誕生した「ロイドパサージュ商店街」を紹介し、橋渡しとなって、平成3年3月にロイドパサージュ会長を日本に招き、友好提携の調印を行った。    それ以降、相互に交流しており、周年行事には商店街訪問団が相互に訪問、ブレーメンの布製エコバックを輸入し、モトスミでエコバックキャンペーン実施、ロイドパサージュ会長を招き「商店街が取り組む環境問題」をテーマとした国際シンポジウムを実施、ブレーメン通り10周年にロイドパサージュから「ブレーメンの音楽隊像」が寄贈され、式典に川崎市長、ロイドパサージュ会長等が参加、ロイドパサージュ10周年に日本の巨大半纏や平塚市の七夕飾りを寄贈し式典に参加、モトスミの商店街で結成した音楽隊がロイドパサージュで演奏するなど積極的な交流を行っている。  今年で友好提携20周年を迎え、モトスミで毎年開催しているフライマルクト2011にロイドパサージュ会長ら4名が来日され商店街へバナーをおみやげに持参され、記念式典を行った。   (3)ブレーメン市との交流    平成18年にモトスミの理事長が山田氏から現在の伊藤氏に交代したのを機に、この2人と川崎市議会議員潮田智信氏(前議長)らがブレーメン市・リューベック市(川崎市の姉妹都市)を訪問し、ブレーメン市長に川崎市長よりの親書を手渡している。   (4)行政との関わり ①  コミュニティ策定事業 中小企業庁のコミュニティ策定事業のモデル商店街として指定され、無利息貸付金により、中世ヨーロッパ風をコンセプトにモール化工事を行った。また、商店街活性化資金を活用し、平成17年に街路、街路灯、アーチ、サインなどのリニューアル工事を行う。総経費は4700万円ほどで国、市、商店街(1/6程度)で負担した。 ②  環境問題への取り組み ブレーメンのエコバックを輸入(@120円×20000枚)したことからはじまり、エコバックキャンペーン、ダンボールの集団回収、リサイクル運動、一店一エコ運動などのエコ運動に取り組み、かながわ地球環境賞、神奈川県知事賞、地球温暖化防止環境大臣表彰、川崎市環境功労者表彰、神奈川・横浜市・川崎市三首長地球温暖化防止表彰を受けている。 ③  景観形成地区指定 平成20年に川崎市の都市景観形成地区の指定を受ける。   (5)ブレーメン通り商店街について(伊藤理事長との意見交換の主な内容)   ①商店会費等について ・商店会費 毎月5000円 ・売り場面積 1平方メートルあたり20円 ・コミュニティーセンター維持費 2000円 ・販売促進費 1000円 ・ポイントシステムを導入していないお店 平均15000円 ・ポイントシステムを導入しているお店  平均45000円 以上の会費等を毎月負担している。   ②商店街青年部について ・ブレーメン通り商店街青年部が中心となって「B-ガーデン」として周辺をパトロールしている。  ・青年部が中心となって、商店街の無料広報誌(「ブレス」)の編集・発行を行っている。人気があり、発行するとすぐに無くなってしまうとのこと。   ③イベントの助成金について ・大田区では1商店会1事業で年間120万円まで(3分の1)、東京都の元気出せ商店街事業で年間600万円まで(3分の2) ・川崎市はイベント等の助成金は20~30万円程度 ④ブレーメン市との交流 ・以前、ブレーメンの音楽隊像を制作しようとしたが800万円程度かかるとされ、予算的に厳しかった。そこでブレーメンでロイドパサージュの方に話をしたところ、ブレーメン市とロイドパサージュが友好10周年記念の友好の証としてブレーメンの音楽隊像を制作し贈ってくれた。(約400万)商店街のコミュニティセンター前に設置してある。このブレーメンの音楽隊像をデザインしたキルステン・ブルニュスさんをモトスミに招待した。    ・ドイツから来られた方々には鎌倉観光、横浜クルージング等に連れて行くなどの対応をしている。 ・商店街で結成したブレーメンの音楽隊バンドを3泊5日で30名700万円の費用でブレーメンに派遣し、現地で演奏を行った。独立行政法人国際交流基金200万円や地元信金などのサポートを合計500万円活用した。(国際交流基金は、文化芸術交流、海外における日本語教育、日本研究・知的交流、調査研究・情報提供を行っている。)ハンブルク総領事館のヤガミ氏と篠塚公使(現バングラディシュ大使)にパイプがあるのでそれを活用した。   ⑤ブレーメン市の商品の販売    ・ブレーメン市のエコバックを20,000枚輸入(原価120円程度)し、1995年にモトスミで販売。そこから商店街のエコ活動が始まった。 ・ドイツから帰国の際には10万円程度の商品を手荷物で運んでブレーメン通り商店街で販売している。販売している商品は、ワインや生ハムなどが主。 […]

平成23年11月10日,大田区救急業務連絡協議会

平成23年11月10日に大田区救急業務連絡協議会が大田区民プラザであり、講演会に参加してきました。 講師は、日本精神保健福祉連盟常務理事の大西守博士でした。 テーマは「東日本大震災における支援者側のストレスケア」というタイトルで、参加者の多くは消防職員だったので、震災支援から返ってきた後の職場での対応について多くお話をされました。   その一部を私なりの理解で書きました。ストレスケアについては、消防団の惨事ストレス対策団員として過去に講習を受けたことがありますが、ほとんど素人です。 備忘録としてまとめたものです。   震災等の緊急時について 元々の精神障害者はハネムーン期間といい震災等の発災から1・2週間は調子がよく、その後元に戻ってしまうことがある。   支援体制について 避難所などにおいて、カウンセラーは被災者と同じ視線に立って話をする。おおっぴらな活動はしない(かえって反感をもたれてしまう)   職場においては、自殺・うつ病の予防対策に重点を置く。   職場でのメンタルヘルスサービス ・職場ではできないことが存在している。自殺等のリスクの所在を認識する。つまり、身体障害(ケガ等)には一定のサポートしかしないのに、精神障害にはケアをしすぎる傾向がある。 たとえば、ケガをして車いすになった方に車いすを押すことやドアを開けることはしても歩行訓練などは一般人がやることはない。 しかし、精神障害の場合専門家でものないにもかかわらず、頑張れば治るとか、そろそろ復帰できるはず等の診断をしていることがある。 また、身体障害と同様に精神障害も完治しないことがあるということを再認識するべきである。その障害とうまく付き合うことも考えていくべきである。   ・問題は「事例性」と「疾病性」に分けて把握する。 職場では診断や確定以上に、何が問題になっているかの「事例性」が優先となる。 例)職場が盗聴されていると主張するA氏に盗聴されていないという立証を一生懸命するよりも、その盗聴されているデメリット・不安感を解消させていくことが重要となる。   ・職場レベルでは「事例性」に心がけて不安解決に努める。 なぜ休むようになったのか? 同僚とトラブルが多くなったのはなぜか? といった考え方で、精神疾患かどうかなどの判断は医師にまかせる。 本人も病気を認識していない場合も多い。家族への連絡も「事例性」を考えて具体的な話を伝える。常に体の不調と同じような対応を精神不調の時も同様にと考える。   職場での自殺予防について 自殺の兆候は発見が難しいが、抑うつ状態は察知しやすい。 いつもと違うと感じた時にうつ病を疑う。 精神疾患は自分で気づいていないことが多いが、うつは自分自身でも体調不良を認識している。