大田区に愛されるビール造り/大屋幸子さん(羽田バル)

飲食店を開くことを目標に働く中で、地元で活躍する多くの経営者と関わり刺激を受ける。
その中の一人との出会いがきっかけで念願の飲食店をオープンすることができた大屋幸子さんをインタビュー。

ビール造り・販売を通し、新たな取り組みを見出し事業を展開する大屋さん。
そんな大屋さんと深川先生の関わりについて聴いてみました。

大屋幸子さん
羽田バル・店長
東京出身
高校を卒業後すぐに大手企業に就職。学費・家賃の援助が受けられず、がむしゃらに働いていた学生時代の給料の差に愕然とし転職。
保険会社の営業として町工場を巡る日々。そのときの出会いがきっかけとなり、2017年6月、羽田バルをオープン

クラフトビール工場・工場長との出会い

― 羽田バル、オープンの経緯を教えてください
『羽田バル』はすでにお店が出来ている状態だったんです。
まずその辺の経緯からお話すると、保険会社に勤めていた時、お客様が「大田区でクラフトビール工場を建てた」という話を聞きました。
工場長は、元々『大田区は特産品が少なく、観光地へ移動するための通過点になっている』と感じており、地方創生・都市創生を軸に、地域復興のため工場を建てたそうです。
クラフトビールは、外国の方が好きだということで目をつけ、『羽田ビール』を作りました。

ふるさと納税など、何かアイテムになるのがテーマの一つということは、私にとってもすごく魅力のあるものでした。
お話を聞いているときは、将来自分でお店を持ったときに『羽田ビール』を扱いたいな。ぐらいに考えていたました。

それからしばらくして、ビール造りを一緒にやっていた人が居なくなったということを聞き、「私がやりましょうか?」と飛び込み今に至ります。

すでにお店の場所も決まっており、約7割の内装工事も終了している状態で、お店を任されることになりました。
その状態では何も手を付けられず、そこから約2か月で強行オープンしたのが『羽田バル』です。

― お店をオープンして一番苦労したことはなんですか?
お店をオープンして半年は、PRや接客など全て一人でやっていました。
それはもう必死に働きましたが、一人で抱え込んでいる間は上手くいくことはありませんでした。
そんなとき、以前の同僚が厨房スタッフとして手伝ってくれることになり、やっとお店がまわるようになりました。
今では、商材選びからメニュー開発、全てを任せており、私は大好きなビールに愛を注ぐことができています。

― お店が落ち着いて、最初に取り掛かったことはなんですか
いざビールを広く周知・販売しようと営業をかけ始めたとき、
クラフトビール工場で働く従業員からの文句が多くなり、仕事をサボる人まででる始末。
実際、工場での仕事は単調で、ひたすら同じ動作のため、私にとってはとても長い時間できるものではありませんでした。
ですが、仕事として請け負っている以上、責任を持ってこなしてもらう必要がありました。
そんなやる気の低さに頭を抱えているとき、障害者が働く姿を目にし、「こういう方々と仕事をしたい!」クラフトビール工場で働いてもらえないかと考えるようになりました。

障害者の働く拠点を作りたい

飲食業の魅力は『ありがとう』が直接聞けることだと思っています。
だからこそ、工場の中でビールを作るだけでなく、そのビールを飲んで喜んでいる姿、笑っている姿を見てもらい、自分が働くことの役割を感じてもらうことを目標に拠点作りを目指しました。

まずは、知ることが一番だと思い、いくつかの施設を見学させてもいました。
みんなとても心がピュアで、仕事を全うしているのがとても印象的で、より一層、想いが強くなりました。

― どんな働きかけをしたんですか?
そのとき出会ったのが、地域連携コーディネーターとして活躍する櫻井さん(※インタビュー記事はこちら)です。
頭の中で思い描くものを、カタチにするため多くの手助けをしてもらいました。

大田区役所の中にある、“バルコスモ”が想像をカタチにした一号店です。
お店の中で障害を持った方に、瓶詰やラベル貼りをやってもらい、実際に簡単な接客もお願いしています。
でもまだまだ、入口です。これからは、障害を持った方が働ける拠点をもっと作りたいです。

今ある工場は、障害を持った方の雇用を考えて建てていないため、
もっと働きやすい環境を整えた工場、そして飲食店をここ大田区でと考えています。
最終的な目標としては、“羽田空港”で工場と飲食店が一つになったお店をオープンすることです。

道しるべとなる存在

― 深川先生に会ったきっかけはなんですか?
深川先生と初めてお会いしたのは、櫻井さんにご紹介してもらったのがきっかけです。
子育てをする中で、地域のボランティア活動などを通し、議員さんとの関わりがあったため、
深川先生に対しても抵抗感がなく会うのがとても楽しみでした。

― どんな仕事をしていますか?
池上梅園など大田区の名所で酵母を採取できないか、許可取りに動きましたが、難色を示され上手く話が進みませんでした。

そこで道を作ってくれたのが、深川先生です。
お会いしたときに、羽田ビールや今後の展望をお話すると、「これはこうするといい。」「これはここに行くべき。」など、知識や人脈の多さに驚かされるばかりでした。

『黒湯ビール』や『池上ビール』はその先がけとして生まれました。
何をやるにも、大田区との連携が欠かせないため、深川先生はとても大きな存在です。

同時に羽田ビールの認知度を高めるだけでなく、大田区としての付加価値が付いたものを作りたいと考え、東京バイオテクノロジー専門学校と産学連携を取り、大田区産の酵母採取も始めました。
お客様にも手伝っていただき、大田区産ホップの栽培も始めています。

今後も一人で抱え込まず、人と人との繋がりを大切に、大田区に根差したビール造りを続けたいです。




羽田バル

所在地

東京都大田区西蒲田7-41-8 2F

問い合わせ

03-6424-7716

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