大田区防災講習会

平成24年3月4日池上会館にて行われました。

講師は株式会社防災士研修センター代表取締役の甘中繁雄氏でした。

 

内容としては、自助・共助・公助といわれるが、その基本はまず自助、次に共助であるということ。

災害時には消防力が不足するので、基本的なことは自分自身で行うべきであるとのことでした。

今回の講習会は一般区民向けだったので、内容としてはさして高度ではありませんでしたが、分かりやすかったと思います。

 

今回再確認したのは、災害時に失見当期になるということです。

失見当期とは、冷静だと思っていても正確な判断がついていない状態のことです。

正常化の偏見でもあり、普通なんだと思い込んでしまうことが多いそうです。

 

実際に私も十数年間消防団員として住民の皆さんに指導をしていた立場ですが、3月11日には今考えると正常な判断は出来ていませんでした。

当日、発災を会社で受け、すぐに池上特別出張所の状況および池上第二小学校の避難誘導の様子を確認。大きな混乱もないとの報告を受け、自宅に戻り情報収集。

東北地方での大地震と津波による被害、お台場で発生した火災などの状況を聞き、JRなどの鉄道がストップしたことまではほぼ冷静に分析。

地元がまだ混乱する前だったので大きな変化もなく、交通渋滞もその時点ではほとんどありませんでした。

しかし、ここからが間違えでした。

夜は葬儀がありいつも通りの感覚で臨海斎場へ車でいったところ、渋滞に巻き込まれました。

それではということで、平和島にあるドンキホーテへ行き日常生活品の買い物をしました。特に震災時というものではなくごく日用品の買い物です。

その後、帰宅しようとしましたが超がつく渋滞で、平和島を7時半頃出て、帰宅したのが午後10時を回っていました。

それから着替えて消防団の詰所に向かい、制服で再度見回り、情報はtwitterで行いました。また、東急線運転再開の情報が入ったので、自転車で池上駅に向かい確認の後、池上通り堤方橋で帰宅困難者の皆さんへの情報提供を行いました。

といった感じでした。

 

これからの課題についてもいくつか感じましたので、参加していた出張所長とさっそく話を問題点を共有しました。

たとえば、常勤消防(普通の消防署)の消防力を0と考え、残った消防団隊と市民消火隊での放水・火災消火訓練や市民消火隊のみでの消火訓練や、小学校周辺にある下水管直結トイレの位置確認や防火水槽をどこにあるか目視で確認する徒歩訓練などです。

今回を契機に改めて防災問題を見つめなおしたいと思います。

 

 

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